TANAHANA

7個と4戸

7units make 4houses, 2016

所在地東京都小金井市

用途長屋

延床面積179.6㎡

構造・規模木造・地上2階


建築田中花巻事務所

構造平岩構造計画

写真堀内広治

4戸の木造長屋住宅。
周辺環境はゆったりした密度で住宅がたち並んでおり、敷地は北と南東に道路、 東は駐車場と空地に面していた。 そこで7個の箱をずらしながら配置して自由に組み合わせて4戸の住宅をつくり、 ずれた箱に囲われた部分は庭や駐車場として敷地の中に色々な場所をつくっている。
7個の箱は2種類あり、プライバシーを確保したい寝室や水廻りは壁面積の大きい構成とし、 外側は焼杉の羽目板張り・内側は大壁納まり、構造的にも耐力壁を配置した固い箱としている。 焼杉壁面は室内側にも連続して張り、木材の柔らかな質感や、 時が経つにつれて表情が変わっていく自然素材の良さを活かしている。
固い箱と固い箱の間はリビングなど外へ開くことができるような機能を配置し、 大きな開口を嵌め込んだのびのびとした空間としている。 在来構法の構造体や下地・仕上をそのまま室内に見せる真壁納まりとし、 棚を浮かせたり外部の庇がそのまま天井面に入ってきたりと、 色々なものがバラバラとあることで自由に外へ繋がっていくような空間を実現した。